プリマヴェーラ

02/15に拍手ありがとうございました!
今週はメインが鍵付きなので、楽しめる方は楽しんでね。

鍵付き記事にはうちのサイトのイズが出てるんですけど、やっぱりこの人のヴィジュアルをゲームに登場させなかったのは英断だよなと思います。ヴィジュアルが出ちゃうと、あとは好みの問題になっちゃうからね。「美人だけど絶世の美女かぁ~?」ってなっちゃう。

なので、絵にも描けない美しさでいいような気がします。

……イズを出すたびに「この人こういう顔がタイプなんだな」って思われてそうでちょっと恥ずかしいです。

さて、私は世界史をあんまり知らないんですけども、最近、シモネッタ・ヴェスプッチという美女のことを知りました。シモネッタはボッティチェリの名画「プリマヴェーラ(春)」や「ヴィーナスの誕生」のモデルになった(諸説あり)美女で、他の芸術家たちもこぞって彼女を題材にしたほど美しい人でした。

シモネッタはイタリアの商家カッタネオ家に生まれ、15歳で同じく商人のマルコ・ヴェスプッチのもとに嫁ぎます。カッタネオ家に比べてヴェスプッチの家はちょっと格下なんですけど、マルコは当時イタリアを支配していたメディチ家と近かったので、まぁ、政略結婚ですね。

政略結婚ではありますが、夫婦仲はよく、特に夫のマルコはシモネッタにベタぼれだったといいます。夫妻はフィレンツェへ移り住み、メディチ家当主の弟ジュリアーノ・デ・メディチと知り合います。彼らは同年代ということもあって、すぐに友人になりました。

まぁー、このジュリアーノって男がイケメンでしてね。メディチ家の次男坊ですからそりゃ金も地位も名誉もある。美男、美女、親しい間柄……何も起きないはずもなく……というお決まりのパターンで二人は恋に落ちます。

しかし、シモネッタは人妻。この恋は不倫です。普通なら批判されて然るべきなんですが、何とこの恋は公然の秘密となり、フィレンツェの人々は彼らを見守り応援していたといいます。……ルネサンスっていう時代がそうだったのか、イタリアならではなのか。
しかも、夫の実家ヴェスプッチ家も公認だったというから驚きです。メディチ家には逆らえないでしょうしね。

夫のマルコはどうなのかといえば、あんまり詳しくわからないんですけど、これもそこまで怒っている感じじゃない。

ある年に馬上試合が行われ、勝者を祝福する美の女神役にシモネッタが選ばれました。ジュリアーノはこの試合に出場する際、シモネッタをモデルにした女神を自分の旗印にして登場します。この旗印をボッティチェリが描いているのですが、そうするように助言したのは夫マルコだったようです。

間男「お前の嫁を旗印にしたいんだけど、いい?」
夫「いいよ。ボッティチェリに描かせれば? あいつ、超上手いじゃん」

みたいな。何かもうよくわかりませんね。

馬上試合で見事勝利したジュリアーノを祝福し、シモネッタが彼の頂に冠を載せたとき、集まった群衆は一番の盛り上がりを見せました。この絵物語のように美しい恋人たちは、フィレンツェ中の理想の恋だったそうです。

さて、ここからジルオールの話に戻ります。この話を鑑みるに、イズがエリュマルクを顧みずネメアを見つめていたってのは、エンシャント市民には結構好意的に受け止められてそうですね。いや、「冤罪とはいえ、こういう噂はネメアのキャリアにはマイナスだろう」と思っていたんですけど、そうでもないのかもしれない。

実際、ゲーム内ではネメアの姦通罪にネガティブなセリフってないんですよね。私はゲーム的な事情だろうと思ってたんですけど、ひょっとしたらエンシャント市民は通常運転だったのかもしれません。
意外と絶世の美女と美男子英雄の道ならぬ恋に興味津々で、応援してたのかもしれない。エリュマルクの人気もそりゃ下がる。完全に悪徳令嬢ポジじゃない。

というわけでね、「ディンガル皇帝の余が転生したら悪徳令嬢だった」が次週から始まるわけですけども。

いや、始まらんけど。