◇酒池肉林
ゲーム本編ではバロルの動乱終結が5年前。12の難事『ティラの娘退治』が2年前(これは公式だったと思うんだけども)。『28翼の騎行』が3~4年前(カルラが村娘→ディンガル兵になるためには、少なくとも1年は必要だと思われる。カルラが12歳だった、という記述がどっかにあった気もするけど、勘違いかも)。
……エリュマルクがまともだった期間が1年くらいしかないんだが……。もともと闇落ちする素養があったとしか思えない。それが血統によるものなのか、バロル時代に使用していた『焦燥の耳飾り』の副作用によるものか知らないけど。
そんなに急激に変わったら気づくだろ……それとも元からああいう人だったのか? ネメアが親友とまで呼んだのに?
私の設定では、エリュマルクの闇落ちは非常に緩やかに進行したことになっています。バロルの動乱終結が14年前なので、余裕があるというか。変化がゆっくりだっただけに、気づく人も少なくて、気づいたときにはすでに手遅れだった、と。
ゲーム中のエリュマルクが作中冒頭のような遊びをしていた描写はありませんが、闇落ち末期のこの段階なら、まぁなくもないかな、と個人的には思います。
……このあと、ザギヴの代になって、エリュマルク帝の遺児を名乗る何ともしれん連中が大量発生しそうだな。お家騒動待ったなし。
まぁ、何の武功もない私生児は皇帝になる資格がないのかもしれない……ってことにしておこう。
◇叔父さんとの思い出
エリュマルクとネメアの思い出は完全に捏造エピソードですが、ネメアはエリュマルクを慕っていたと思っているので、それらしいものを作りました。
ネメアEDのオルファウスさんのセリフを見ても、ネメアは別にそうでもないのに「特別に強い人」だと周囲から思われていて、ほとんど気遣ってもらったことないんじゃないかと思います。
頼られるばっかりで、頼れるのがお父さんしかいないって、すごく苦しいと思う。そんなに何でもできる人じゃないよ、あの人は。
子供のころに母親が死んでしまって自分は寂しい思いをした→同じような境遇のネメアもそうじゃないか、とこういう気の使われ方をされたのが新鮮で、それがネメアにとっては嬉しいんじゃないかな。
どう考えても宮仕えに向いていないネメアが、エリュマルクに仕え続けたのは、個人的な感情があったせいだと思って止みません。
◇ドルドラム
ネメアはゲーム中、エリュマルクのとどめを刺した際、「闇に落ちたお前に気づかなかった」と言いますが、私は、本当は気づいていて気づいていないフリをしていた、と思っています。
これはまた後述していますが、他の12の難事はともかく『28翼の騎行』で皇帝が狂っていることに気がつかないのは無理がある。国境侵犯して略奪されるなんて、国の有事ですよ。
それに対して軍を出さない、というのは、どう考えてもまともじゃない。これでまだエリュマルクの異常に、誰も気がつかなかったとしたら、帝国にまともな神経をしているやつはいないと思います。
というか、よしんばネメアが気がつかなくとも(ちょっとのんびりした人だし)、ベルゼーヴァは気づく。にもかかわらず、ベルゼーヴァがエリュマルク排斥に向けて具体的な行動を起こしていないところを見ると、誰かが彼を留めていたのでしょう。
おそらく、「まだ助けられる。エリュマルク排斥はもう少し待て」とでも言って。
そして、それがドルドラムにつながります。ネメアの近衛連中の中で、ドルドラムだけがネメアと知り合う描写がありません。他の二人にエピソードがあるのに、ドルドラムだけに用意されていないというのは不自然です。これには何か意味があると考えます。
ドルドラムとネメアの接点としては、他にライラネート神殿の墓場がありますが、ネメアがあそこに通うようになるのはイズ死亡後(ゲーム開始後)です。なおかつ、帝国から追われているネメアが、ほいほい帝都に戻って墓参りするというのは無理がある。即位後にはすでに近衛が新設されているため、ドルドラムと知り合う機会がありません。
よって、ネメアはゲーム開始の時点ですでに、ドルドラムとは知り合いだったと結論します。
では、何のためにドルドラムと知り合ったのか。
ドルドラムには「闇から生還した」という本編中では死んでいる設定があります。ですが、あれが実はすでに生かされている設定だったとしたら。
なぜ特にエピソードもないのに「ボツ設定ではない」のか。それこそが、ネメアとドルドラムが知り合うきっかけだったのではないかと思います。
ネメアは闇から生還する方法を探していて、ドルドラムと知り合い、彼を城に呼び寄せた。だからこそ、ドルドラムはディンガル皇室の噂話にも詳しかったのです。