第92話 レインの告白 解説

 レインのこれまでの冒険を振り返る話。
 今までずーっとレインはネメアに自分の生い立ちを説明してなかったので、どっかで話させなきゃいけないと思ってこのタイミングに。

 
◇近親相姦的な……
 申し訳ないけど、私はネメアがケリュネイアに振り向くことは絶対にないと思っている……。まだ、女主とどうこうなるってほうが脈があると思う。

 幼少期を一緒に過ごした男女は恋愛関係に発展しにくい、って話を聞いたことがあって、近親相姦を避けようと本能(遺伝子?)が働くんだと。幼馴染で結婚している人は意外と少ない、らしい(ソースなし)

 ケリュネイアがネメアを異性として認識しているのはエルフの血のせいだと思っています。バイアシオンのエルフは近親相姦がデフォだし、それによるリスクがない種族なんだろう。
 多様性を高められるのが有性生殖の長所の一つだと思うんですが、他種からそれを受け入れずにすむ方向に進化するってエルフらしいっちゃエルフらしいですよね。

◇兄と妹
ケリュ「ひどいわ、兄さん! どうして私を幸せにしてくれないの!?」
ネメア「……お前は、自分が幸せなら兄さんは幸せでなくてもいいというのか」
ケリュ「うん」

ネメア「……妹なんてこんなもんだ」

 正しい兄妹のあり方である。なお、現実はもっとシビアな模様。

ロイ「うちの妹はもっと可愛いので」
レム「うちの弟妹はちゃんと兄のことも考えてくれるので」
???「お宅の妹に問題があるんじゃないの?」

 ネメアさんはシスコンじゃない兄代表だな、とか思ったけど、シスコンじゃない兄がほかにいないということに気づいた。
 バイアシオンはどうなってるんだ……。

 ケリュネイアにはネメアさんに振られて、逆に叱りつけて欲しいと思って、こういう展開になりました。ゲームだと、一方的に妹宣言されて、ケリュネイアもそれを受け入れちゃったけど、こんだけ待たせといてそりゃないぜ、と思ったので。
 ちゃんと振るのだって、男の甲斐性だぜ!

◇捨てたもの
 レインがほいほい自分の恋心を捨てて、戦うことを選べるのは、バルザーの血のせいだと思っている。

 ネメアもそうですが、ストイックというか、肉体的な欲求が薄そうというか。肉欲を攻撃性に転換してるんじゃないだろうか。

 魔人は肉欲がほぼないんじゃなかろうか。いや、というか、バルザーに限っては生命体としてパーフェクトなんだし、交配して別のものを混ぜる必要はないもんね。寿命もないし。
 SEXは不要って、究極生物さんも言ってた。

 エスリンがたまたまバルザーの琴線に触れて(自分にないものを持ってたんだろう)、ネメアができたけど、やっぱり強い種族ってのはそんなにぽこじゃか子供を産むイメージがないというか。産む必要もないというか。そんなんマンボウさんに謝れよ、って話になってしまう。
 人間の亜種だから人間と交配は可能(他の魔人は知らん)だが、「子供を作らなきゃいけない(種を存続させなきゃいけない)」っていう欲求が、この一族には少ない気がする。
 もっとも、すでに人間と交配してしまった種族『半魔』は、生殖して増えないといけないという生物的な制約を課せられてしまったから、そういう意味ではものすごく弱い種族になってしまった。種の存続可能な最少数を明らかに割ってるのに繁殖力が低いって、生物界では淘汰される側だと思う。
 ダルケニスと同じように、魔人の血が優性遺伝で受け継がれていくのかもしれないが、それにしても元の数が少なすぎてお話にならない。ネメアしかいないし(いや、一応、レインも『半魔』だけど。ほら、捏造っていうか妄想っていうか。ねぇ?)。

 これ以上考えると、こいつらめっちゃ事務的なSEXしてそうとか、いやいやそこは逆に情熱的かもしれないとか、そういう話になるのでここまででやめておく。(何でや! 途中まで生物の話やったやろ!)
 大丈夫、大丈夫。ちゃんと愛のあるSEXしてたはずだから、大丈夫だよ。愛はあったよ。(震え声)

◇レインの鎧
レイン「バイアスがもっと輝けと私に囁いている」
バイアス「何それ、怖い」

 もっと腕にシルバー巻くとかさ。

 最後まで胴鎧で戦わせるつもりでしたが、鎧ごと吹き飛ばされてしまって、「あ。どうすんの、これ……」と迷った末に、専用鎧を着せることにしました。

 はじめはひしゃげた胴鎧を超スピードで直して……、とか考えてたんですけど、左肩丸々持ってかれているのに、無理あるだろう……って考え直すことに。
 ネメアが勇者時代に使ってた白い鎧を宰相が持ち出しに成功していて→さすがにサイズ的に無理がある→黒鎧騎士の余ってるやつで→じゃあもう普通の(主人公が装備する)全身鎧でいいじゃん→それだ!
 ということで、全身鎧主人公で行くつもりだったんですが……。

 とあるゲームで見た某オルレアンの乙女が、黒鎧に赤タイツでしてね……。ふふ……下品なんですが……それを見たとき、ぼっ(ry

 というわけで、ディンガル式の黒鎧になりました。鎧の隙間から見える赤タイツがすごくよかったんですけど、女主人公に赤タイツはダメかな……ってなって、断念しました。
 でもここまで好き放題やったんだから、やればよかったな、とも思います。

◇宰相の注文表
 宰相はレインが猫屋敷を発ってすぐにドワーフ王国にレインの鎧を発注しました。だいたい、2ヶ月前ですね。……2ヶ月で鎧なんか作れないだろう。まぁ、ファ、ファンタジーなんで。

『注文書
 装備者:18歳、女。
 身長:178cm
 体重:70kg
(中略。レインの身体データ。仕官時代のやつ)
 備考:本人には華も品もないので、それを補うようなデザインにしていただきたい』

ドワーフの職人「……装備者は18歳の女の子なんだけど、どんな子が着けるんや?」

 女の子だからと飾りのデザインにこだわったドワーフの職人さん可愛い。
 あと、女の子だから軽いほうがいいだろうと気を使ってくれたドワーフの職人さん優しい。
 でも、いろいろ魔法がかかってるから金額超高ぇ。

 鎧の費用はディンガルが出しています。なんというか、ベルゼーヴァにはこの戦いに勝ったらレインも英雄の一人になることがわかっているので、ディンガルに囲い込もうという思惑があります。
 ロストールに渡してたまるか、っていうね。宰相はそういうところ抜け目ない感じする。

 これがレムオンだったらそこまで気が回らないというか、女の子相手だとちょっと遠慮しちゃうというか。囲い込みというか「責任取るので俺の傍にいてくれ」って言っちゃって、フラグ立ってない女主にドン引きされてるといい。
 ゼネテスはそういうことできないので、問題外です。