第88話 英雄の帰還 解説

レイン「何で間にあわなかったんですか! 私、死んじゃったじゃないですか!」
ネメア「……思った以上にウルグの闇の迷宮が複雑でな。これでも走ってきたんだぞ」
レイン「どれくらい複雑だったんですか」
ネメア「コズミックキューブくらい」
レイン「えっ」
ネメア「コズミックキューブを聖衣なしロード単機で踏破するくらい」
レイン「みんな、ネメアさんに謝って!」

 レティシアおばさんの聖なる手榴弾とか、聖なるバロルのケツとか。そして無駄になるかき混ぜ機……。
 ネメアさんは能力的に侍のほうが近いと思うけど、イメージ的にはロードやろ。
コズミックキューブ>Wiz#4に出てくるぼくのかんがえたさいきょうのだんじょん
 なお、実際にWiz#4でコズミックキューブを踏破するのは、メイジのじいさん単機の模様。聖衣がなくてもロード単機のほうがマシかもわからんね。

 
◇尻の話
 ゲーム中だとここで登場するネメアさんの尻に釘付けになってしかたない。何で登場シーンはいつも後姿なの? 尻ばっかり見てますわ。私が尻好きになったのはジルオールのせいだというのは確定的に明らか。
 いい男の尻が嫌いな女なんていません!(※います)

 まぁ、小説内ではレインが死んでるので、ふざけてる場合じゃない。

 レインがネメアの立場なら、敵と対峙する前に倒れた仲間のほうへ駆け寄っていきます。
 細かいところですが、こういう(そんなんわかんねぇよ!っていう)ところでキャラクターの差異を出すのがすごく好きです。

◇破滅の槍と闇の巨人
 割りとあっさり闇の巨人を駆逐してしまいましたが、ネメアさんがブチ切れてたってことで一つ。
 普通の状態ではちょっと無理かな。一応、闇の神器なんで、怒りとかそっち方向の感情には敏感に反応するんじゃないかな。

◇帝都の中心で愛を叫ぶ
 左肩が吹っ飛んで腕がちぎれて、体中ぐっちゃぐちゃになってる状態のレインを見て、「死なせないでくれ」と懇願するとは。
 レインの状態は病院に連れて行くより葬儀屋を呼んだほうが早いレベル。

 ……まぁ、諦められるような精神状態じゃないし。しかたないね。
 それでもオルファウスさんなら何とかしてくれそうだから困る。

 オルファウスさんは何だかんだでネメアに甘かったらいい。めったに何かをねだらない子だったから、「頼みます」と言われると断れない(断らないとは言ってない)といい。

 なお、オルファウスさんは大体気づいた模様。

◇神と領分を分け合う男
オル「孫のためなら神をも泣かす」
ネモ「おお、久しぶりにパルシェンっぽい」

 オルファウスさん、まじ賢者。
 魂があの世に行かない限り大丈夫なんですか……?

 この人は若い頃に色々遊んでそうだから困る。死者蘇生しまくって、当時の冥府の女王(アスティア)に怒られているといい。
 その死者蘇生の理由が、両親や兄ちゃんを取り戻すためだったとか。はいはい、妄想ですよ。全部妄想。

 そういえば、冥府の設定を勝手に作ってしまいました。
 バイアシオンの死生観の中で、死者の魂は冥府に行って、そこから星になります。ノトゥーン神の傍に行くんですね。捏造ですけど。
 ヴァシュタールおじさんは元「星製造工場の工場長さん」だね☆ ハハッ、ワロス

 なんというか、冥府っていうと地下世界っぽいイメージがあるんですが、次元の壁があるので、地下でも天上でもないです。「あちら」と「こちら」、といったほうがイメージ的には近いですね。

 アスティアは始原口伝には「地獄の女王」と書かれていますが、地獄ってものがない世界観にしちゃったので、彼女は「冥府の女王」ということになります。
 闇に落ちたり、ソウルリープで消滅しちゃった魂が行き着く先は地獄ではなく虚無になります。

◇初期設定の話
 この小説を考えていたとき、もう本当の本当に初期の初期のころ、レインとネメアには肉体的な血縁関係がない、という設定がありました。

 死んでしまったジェリオンの魂は、偽りの森に捨てられていた赤ん坊の死骸に宿り、アスティアに拾われる……とまぁ、こんな感じ。
 何でそんなのを考えていたかというと、キャラの年齢がどぉーしても足らなかったからです。原作設定の通りにネメアを26歳で書くと、レインはまだ7歳になってしまいますから。
 「『英雄の到来』という人々の願いを叶えるために、魂の状態で過去に年代ジャンプして生き返る」というわけのわからない設定を考えていましたが、わけわからなすぎてボツになりました。
 PS版では年齢わからなかったですから、そういうつもり(初見プレイのときの気持ち)で書こうと素直に思い直して、こういう捏造話になりましたとさ。

 そのため、初期設定のレインは中肉中背でネメアにも似ていないし、特別美人でもない普通の子でした。彼女の黒髪はその設定(他人であることを印象付けるため)の名残です。

 そのときに「瀕死の重傷を負ったレインにネメアが輸血する→魔人の血が入る」というイベントを考えていましたが、設定そのものがボツになったので、そのイベントもなくなってしまいました。レインが死亡状態になったのは、このイベントの名残です。
 レインが魔人の血を持たない普通の子だったら、まずバイパーの毒から回復できないので話の最初でとっくに死んでましたね。

◇つながれてきたものをその先へ
 ネメアにとっての絶望は、レインの死亡確認やろなぁ。

 これも「ダイの大冒険」にあった話なんですが、「すべての仲間たちは勇者を先へ進ませることを最優先する」というような趣旨の話がありまして、ネメアさんもそうやって、色んな犠牲を経ながらバロルを倒したんだろうなぁと思います。

 犠牲となった命が運んできた平和を未来へと送ってきたネメアさんですが、送るだけで彼の手もとには何にも残ってませんでした。でも誰もそのことには気づいてません。ネメアも言わないし。
 でも、レインが追いついてくれました。

 厳しい戦乱の最前線を駆け抜けて、賑やかしい平和の最後尾を、犠牲になった命を背負って歩く人が勇者だと思っています。

≫順番が逆になってしまったことだけが残念だ。
 歳の順です。歳の順で行けば、ネメアからレインへバトンタッチしなきゃいけませんから。
 まぁ、70歳超えても現役の人もいるんで、ネメアさんも現役で頑張っていただく。