第83話 レイネート 解説

 闇の世界で、幼児を中年男性が追い掛け回すという事案が発生。
ネメア「親子だから、ノーカンだろうが……っ!」

 現実だと親子でもアウトになる可能性があるので、注意されたし。

 
◇オリジナル注意
 ≫何だこれは……
 本当に何なんですかね。濡れ衣です。

 何度も言いますが、これは私の妄想の話なんで、今度ゲームをやったときにネメアさんをそういう目で見るのは止めてあげてください。

◇闇落ち
 ネメアを主役に据えたときに、「よし、闇落ち(未遂)させよう」と決めたはいいんですが、闇に叩き落しても平気な顔して浮上してきそうな人なので、理由に難儀いたしました。

 嫁と子供が死んじゃったよ、って言われたらさすがに浮上しきれそうにないと思ったんですが、どうですかね。

 ここのネメアさんはずいぶん闇に侵食されているので、自分に不都合なことは他人のせいにしちゃってる部分があります。
 普段のネメアなら、絶対にしない考え方ですね。でも、世界を呪う人間って、そういう思考回路になっちゃうんじゃないかと。

◇仔獅子ちゃん
 ネメアとイズの子供ならさぞ可愛かったろうな、と私は残念でなりません。
 私はネメアが子供好きの子煩悩だというロマンを抱いているので、赤ん坊を自分の手で育てられなかったのは残念だろうなぁ、と思います。

 そんなロマンを持っているくせに、こんなシナリオにしちゃって申し訳ない。原作ではエンディングの後、主人公ちゃんなり他大陸の美人さんなり、奥さんと可愛い子供と幸せになっていただきたい所存。

◇切なさの理由
 散々書いてきたからもうわかるとは思いますが、レインはネメア似です。年齢差、性差はあるけど、ああいう顔をしてるんだと思ってください。レインの美形設定は主人公補正ではなく、遺伝だったわけです。
 もともと似ていましたが、ネメアが次元の狭間に飲まれてからは、特に表情や言動を似せるように寄せて書いていました。

 父親譲りのところ。
 目鼻立ち(目の鋭さ、通った鼻筋)、背の高さ、筋肉、髪質(色はバルザーである)、丈夫さ、身体能力と運動センス、カリスマ性、基本はおっとりマイペース

 母親譲りのところ。
 目の色(どちらかといえばイズに近い)、色の白さ、人の好き嫌いの激しさ、アグレッシブさ、男を見る目のなさ

イズ「ネメアに激似で草不可避」
 なお、イズは満足気である。

 ただ、イズに似てないのかと言われるとそうでもなくて、ちょっとした面影はあるんじゃないかと思っている。ふとした瞬間に垣間見える感じ。イズと親しかった人には、たまにそっくりに見えるんじゃなかろうか。
 ネメアさんがことあるごとに、レインのことを可愛いかわいい言ってたのは、好きな人に似てたからなんですね。切ない。

◇バルザーじいちゃんありがとう
 ネメアが『種族:半魔人』なら、レインは『種族:半々魔人』ってことになるんだろうか……? まぁ、1%でも魔人の血が入ってたなら、種族的な『半魔』ってことにしておこう。

 レインが闇の力に対して感覚が鋭敏なのは、言わずもがな魔人の血のせいです。ネメアも言っている(「私の中に流れる血が(闇の勢力が活発化しているのを)教えてくれる」)ように、レインも闇の力を感じ取ることができます。
 首が痛い、といってましたが、実際には偏頭痛に近く、その影響が首周りに出ていただけです。
 首の傷はブラフです。まったく関係ありません。
 城塞都市跡で人型の闇がレインに近寄ってきたのは、彼女に流れるバルザーの魔人の血に反応していたからです。無限のソウルの持ち主だからではありません。

 レインの闇に対するアンテナがアスティアに反応しなかったのは、彼女とずっと一緒にいすぎた、というのが理由です。
 また、後半になるにつれ、レインが闇にあまり反応しなくなっているのは、これも慣れのせいです。具体的には、バルザーの闇空間でひどい経験をしてからは、だいぶ闇に対する耐性がついたように描写しています。
 闇の門の島を訪れたレインが、大して困っていないように見えるのはそのせいですね。

 レインはこの魔人の血に助けられている部分がかなりあって、たとえば、旅立ち時にバイパーの毒にやられた際、不自然に回復していたのもこの魔人の血のせいです。
 また、レインが子供のころにシールミア貝に中ってどうのこうのという話。あれも魔人の血を引いていたおかげで助かりました。大人が死ぬような毒素で子供が助かるってのは、なかなか難しいですからね。特にジルオールの世界観では。
 レインやネメアはボスステータスというか、状態異常に特にかかりにくい感じになっています。あと、常軌を逸した丈夫さとか気持ちの切り替えの早さとか。徹底した戦闘特化のステータスは、だいたい魔人の血のせいです。

◇伏線回収中
 第1話から結構伏線を張ってあって(張ったつもり)、たとえば、アスティアの気配をたどれるはずのバルザーが、あんな小さな村の案内をレインに頼んだのは、彼女に息子の面影を見ていたから、だったりします。

 また、リベルダムで出会ったばかりのネメアが、しきりにレインの顔を見つめて何か考えていたのは、イズに似ていてやりにくいな、と思っていたため、とか。レインを気にかけていながら、自分から「お前を後継に選ぶ」と言い出さなかったのはそのせい、とか。
 レイヴンのデジャヴの正体が、実はネメア云々ではなくてイズだった、とか。
 レインが魔法が苦手なのは赤ん坊のころに強い魔法を浴びたことで、精霊力のバランスが崩れちゃったせいだ、とか。

 レインがどこから来たのか、彼女の正体を知ったときに「ああ、あれはそういうことか」と思えるように書いたつもりです。
 一応、何回読んでも面白い話を書こうと頑張りました(書けたとは言ってない)

◇誰も知らない
 私は、ネメアはとても普通の感覚の人だ、と思っているので、感極まれば泣くことだってあります。なかなか感極まらない人だとも思うけれども。
 オトコノコには意地があるんですよ。ネメアさんはオトコノコだからね。誰も知らないところで泣くんですよ。

 何にもないと思っていたら、予想以上に大きなものが自分には残されていたなんて、そんな嬉しいことがあったときには、泣いたっていいじゃない。だって人間だもの。

◇運命とは
 最近、MOTHER2が突然やりたくなって、ちまちまやってたんですけど、このゲームの中に「ネス(主人公)! 君の運命は宇宙のシステムとして組み込まれているんだ!」というようなテキストがあって、運命ってのは捉え方次第だなぁ、と思いました。

 ジルオールでは徹底的に運命にあらがっていく感じでストーリーが進むのに対して、こちらは「運命が勝利を約束してくれているのだから、安心して進みなさい」というような意味合いで使われている。

 運命なんてそんなもんでいいのかもしれない。好きな人に出会えたときは「これが運命だ」と思っていいし、困難の連続に立ち会ったときには「こんな運命クソ食らえだ」と思っていいんだろう。

 案外、運命の女神は「こんなもんにマジになっちゃってどうすんの」とクソゲー並みの回答をくださるかもしれない。