第52話 自由都市の陥落 解説

 気がついたらものすごくクリュセイスお嬢さんになつかれている。

 
◇レーグが一緒にいる理由
 レーグがレインの部屋にいる理由は、他の連中が騒いで面倒くさい、というのもあるんですが、他の連中に興味がないというのも大きな理由です。
 あと、パーティーを組んでる以上、指示がない場合は基本的に一緒にいる、みたいな意識があるのかもしれない。

 レインは、別にレーグなら何もせんだろ、という理由でレーグと同室であることを拒んでいません。
 ……レーグなら何もしないだろうけど、もし何かされたら抵抗できない気がするんですが。

 レーグは何というか……モンク僧みたいなイメージがあります。肉体の鍛錬が精神修行も兼ねてると思うので、おっぱいにも負けない気がする。

◇クリュセイス=クロイス暗殺未遂事件
 白昼堂々押し入って、普通に主人の屋敷に逃げ帰る刺客の駄犬っぷりよ。

 カルラとのつながりのこともあったし、小説内では、わざと、ということになっています。レーグに追いかけられた刺客はさぞ恐ろしかっただろう。

 赤い屋根の大きなお屋敷がこのリベルダムの市民街にいくつあると思ってるんだ! とはいえ、アンティノの屋敷の概観を事細かに説明するレーグも嫌です。
 地図とかで確認したのかもしれない。

 レインの推理がちょっとわかりにくくなったかな。うーん。
 一応、ロティ暗殺の犯人に仕立て上げようとしたのはアンティノ自身の判断でした。
 レインが朱雀軍の草をアンティノ商会に潜り込ませる→アーギルシャイアが草の記憶を読む→アンティノに「レイネート」のことを忠告する→ロティを始末するついでにレインに罪を着せる→レインがロセン解放軍に入り込む→カルラから「レイネートは危険だ」と忠告を受ける→密書にかこつけて殺そうとするも失敗する、という感じでした。

◇リベルダム陥落
 アンティノの証言によると、「内側から城門を開けて、青竜軍を中に引き入れた」らしいのですが、どういうことなんだろう。

 ロストールが落とされていない現状、青竜軍がリベルダムに侵攻するには、内海を渡ってくるしかないわけですが、それなら城門どうのというより港とか船とかいうキーワードが出てくると思うんですよね。
 青竜軍としてリベルダム侵攻に参戦した記憶が曖昧なので、ひょっとしたら港側からスタートしたかもしれませんが、私のぼんやりとした記憶では通常の町の入り口から始まったような気がします。(広場だったかもしれない)

<追記>
 確認したところ、通常通り町の入口スタートでした。

 カルラたちはどこから上陸したんでしょうね。
 考えられるルートは二つ。ひとつはリベルダムを迂回してアミラルから上陸した。もうひとつは第一次ロストール戦の山越えルートを使った。
 一つ目の案はアミラルが町の安全のためにディンガルに寝返った、という可能性が無きにしも非ずなのですが、もしそうならばとっくにロストールを落とせているので、これはボツ。(余談ですが、エルズではディンガルの傭兵を募集している。エルズがロストールから穀物を輸入している事実とエアの能力を考えるとおもしろい)
 となると、山越えルートでしょう。一応、アンギルダンは山脈南側の街道沿いの宿場を落としているので、そこをロストール軍が奪還できていなかったら、朱雀軍より楽に南下できる気がします。

 とはいえ、内通者がいるなら普通に港を使ったほうが楽だと思うので、リベルダムの港から町に入る部分に城門があるということでいいんじゃないか、と思います。
 小説内では、アンティノ商会の商船に青竜軍を乗せて、リベルダム内に待機→正午の鐘の合図で上陸ということになりました。これ以前に、ロセン解放軍に扮した青竜軍の工作員がリベルダム中に爆薬をしかけるなど暗躍していました。

◇アイリーンジョーク
レイン「抵抗はしないと言ったな。あれは嘘だ」

 武力行使に訴えない、という意味にでも捉えてください。抵抗=無双乱舞、みたいな。
 アイリーンなら無双乱舞打てそう。そなたこそ真のバイアシオン無双よ!

 一回、回想シーンで物騒なジョークをぶちかましてくれたアイリーンですが、まさか本当になるとは思ってなかったのかもしれない。
 たぶん仲間の多くは、レインがネメアに憧れていたのを知っています。レインがディンガルについたのも、アンギルダンどうのというよりネメアについたんだろうと思われていた節があって、まさかディンガルを出奔したりネメアと争ったりっていうのは考えてなかったのかもしれません。

 でもあれは間違いなくアンギルダンのためにディンガルについたんですよ。だって、そうじゃないととっつぁんが死んじゃう!

◇ロセン解放軍編
 全体的に面倒くささが半端じゃなかったイベントでした。レインが乗り気じゃないのが、一番書きにくかったです。主人公が受身に回るってやりにくいですね。アーギルシャイアを餌に、レインのやる気を出させようと必死でした。

 レーグを出すためには闘技場に行かなければなりませんが、レインの性格的に闘技場に行く子ではないので、どうしてもクリュセイスの剣奴になる→レーグと戦うという強制する流れが必要でした。

 そのためだけのイベントです。レーグを出さなくていいならこのイベントは省いていたかもしれません。それくらい面倒くさかったです。他に書きたいシーンがあったから、ずいぶん巻いて書いたなぁ、と今になって思います。