第46話 古の樹海へ 解説

 お通夜会場みたいな話になりました。

  
◇賭け
ネメア「そんな賭けをやってると知っていたなら、私だって『稲妻』に賭けた」
レイン「それ、賭けにならないですよ」

 なお、全体的に人気だったのは『獅子』のほうで、仲間たちは全員『稲妻』に賭けたので、ぼろ儲けした模様。
 まさか、八百長(レインとネメアはグル)が行われているとはみんなも知るまい。

 レインとネメアは本気で闇の神器争奪戦やってるわけでもないので、もうちょっとお互いに連携を取りなさい。

◇雑用係
アスティア「レイン、椅子が壊れちゃった。ちょっと見てくれない?」
レイン「うん、いいよ」
アスティア「あと、ついでに裏の木戸も調子悪いから、見てちょうだい」
レインoO(何が『ついで』なんだろう……)

 オカンってそんなイメージ。
 自分である程度の家の修繕をやる、って、田舎あるあるだったりする。ちょっとしたことで業者を呼んでると、出張費をやたら取られたりするのでバカにならない。
 なお、我が家で修繕を任されるのはいつも私(DEX9)である。

◇愉快な猫屋敷一家
 たぶん、オルファウスさんなら魔法で何でもできそうなんですけど、子供たちのためにあえて仕事を与えていた気がします。

 たとえば、体を鍛えるためにわざと水汲みに行かせたり、畑で野菜を作らせたり、いざというとき自分で直せるように家具や家の修理をさせたり。
 二人とも冒険者になっちゃったけど、オルファウスさんは冒険者にさせるつもりはなかった気がする。というより、子供たちが望むものになればよい、っていうスタンスだったと思います。
 そのために、色々経験させたんじゃないかな。森を出たときに困らないように。

 それはオルファウスさんにも不便を強いる生活だったかもしれませんが、父親の愛は偉大である。

◇笑いのツボ
 無印版(無限版だったかもしれない)では確か、ネメアさんに複雑な宝箱を開けさせようとすると、「ふふふ……私には複雑すぎる。悪いが役に立てそうもない」みたいなことを言ってくれるんですけど、何がおもろいねん、と激しく思ったのを覚えています。

 というわけで、この人の笑いのツボは常人には理解できないところにあると思っています。

 なお、ネメアさんの失敗や長考は、前に拍手ページに置いていた獅子帝訓練道場シリーズに出ていました。覚えている人はいなさそうである。すまんな。

◇もしも未来が見えたなら
 先の展開を知っているなら「そんなに悩まなくても、その人何やっても死なないぜ」と、レインの悩みが滑稽に思えるんですが、何も知らないレインは全身お通夜です。

 元々の性格の、うじうじちゃんが出てますね。

 レインもネメアも、一番最悪の事態まで想定して動いているから、こうなっちゃってます。後ろ向きに前向き。
 失うことを恐れるあまりに、手に入れることも諦めるとか、お前本当に主人公かよ! レインが必要以上に失うことを恐れるのは、アスティアのことがあるから。しゃーない。
 ……別に私のロマンの犠牲になっていただくとか、そんなんじゃないから。

臆病なものは愛を表明することができない。愛を表明するとは勇敢さの現れである
――ガンジー

 レインは臆病者だから。しかたないね。
 そう考えると、やっぱりケリュネイアはすごいなー、と思う。あの子、ずっとネメアが好きなんだぜ……。

 レインは臆病だから、自分で自分の逃げ道を作れたけど、ケリュネイアの思いは純粋すぎて逃げ道を作れないまま追い込まれそうだ、とレインには見えている。
 レインはケリュネイアの逃げ道になろうとしている。闇の神器捜索をあきらめず、ウルグの復活を阻止し、ネメアとの関わりを保つというのは、そういうことも全部やるということだと思います。もちろん、破壊神が宿ったネメアを殺した後始末(帝国のこと、猫屋敷のこと、世界のこと、光と闇の勢力のこと、などなど。ネメアがこれまでやってきたこと全部)も、全部自分がやるってことです。
 レインの覚悟とは、そういうものです。

◇エルファスと一緒:前編<追記>
 この話を書いていたときは、ネメアの話に比重を傾けていたため、エルファスの話をどこに差し込むかを苦心していました。そのため、エルファスの話が満足に進められていなかった記憶があります。

 そこで、今回、加筆修正をするにあたって、私は思いました。「ここまで好き勝手やってる話を書いておいて、少し脇道にそれるくらいで何を迷っているんだ」と……。

 とまぁ、そういうわけで、多少はイベント本来の流れに沿っていた話が大幅に反れる形になりました。本来はノエルパーティのイベントですが、エルファスのイベントになってしまったように思います。
 まぁ、でも、いっか!

 この時点で、エルファスはレインに対してかなり好意を持っているので、レインが耳打ちするために近づいただけでかなり驚いたり、「待っててね」って言われたら素直に待ってたりします。

 ナーシェスとの宗教戦争は書いてて楽しかったです。
 でも、よく考えると、竜王は世界の牧者なら立場的にはエルファスとほぼ一緒ですよね。某宗教では神の子は羊飼い=牧者なので、それがモチーフであるエルファスも同様だと思います。
 ということはナーシェスのほうが立場的には下なのでは……。

 エルファスは天空神ノトゥーン教徒、竜王は大地の神バイアスの眷属。そりゃ、分かりあえないだろうな、と思います。

◇レイノエの本気
 レイノエは純愛、ネメイズはロマン、アンルフェはラブコメ。妄想楽しいです。

 なぜレイヴンとノエルの結婚エンドがないのか本気出して考えてみたけど、実はもうすでに結婚しているんじゃないかという結論に達しました。
 ノエルベストエンドは、ノエルと主人公がパーティーを組んだだけであって、レイヴンはシルヴァ村でノエルのためにおいしいご飯を作って待ってるだけなんです。いや、後ろから告死天使の本気を出して、気配を殺してついてきてるのでもいい。
 ノエルがどうしても冒険したいっていうから……。レイヴンはノエルのお願いに弱いからさ。

 カフィンの主人公とノエルをくっつける作戦とか、そんなん知らんわからん。

◇エルファスと一緒:後編<追記>
 エルファスが自分の話をするターン……のつもりでしたが、結局イズの話になってしまいました。
 エルファスの行動理由はイズだから、どうしても彼女の話になってしまいます。

 レインが言った「ある人」というのはドルドラムのことです。ドルドラムの話を聞く限り、何だかイズはネメアが好きだったのではなくて、エリュマルクの嫉妬をネメアに向けるために演技をしていた風に聞こえます。
 でも、実際はたぶん本当に好きだったし、エルファスも何となく気づいていたのではないかと思います。

 それにしても、名前を出さないようにレインが気をつけているせいで、ネメアが「名前を言ってはいけないあの人」みたいになっていますね。

◇古の樹海へ
 いつ行かせようかと考えましたが、どうにもタイミングがなく、最後の手段で「もういっそ行かない」というパターンまで考えていましたが、精霊神編で少し余裕ができたので、ここに差し込みました。

始祖エルフ「おめぇのインフィニティアねぇから!」

 まぁ、結局なかったんですけど。

◇大いなる魂
 レインはインフィニティアを手に入れ損なってしまいました。
 はたしてそこまで読み込んでくださっている方がいるかはわかりませんが、レインは一度も「無限の可能性を感じさせる」とは言われておりません。

 たとえば、ノエルを見たネメアは「(目に)無限の可能性を感じさせる」と思っていますし、レインも「大きな光の塊が宿っている」と感じました。

 けれども、レインは今まで一度も「無限の可能性」とか「無限の魂」とかいう描写をされたことがありません。
 唯一、成長したレインを見て、ネメアが「いい目をするようになった」と言っていますが、初めて会ったばかりのころのレインに対してネメアは何とも感じていません。むしろ、「凡俗」とまで言っている。

 はたして、レインは大いなる魂ではないのか。なぜ始祖エルフは彼女を選ばなかったのか。「無限の魂」とは何なのか。
 一応、色々考えたんで、その辺も読んでいってくれると嬉しいです。……別に歴史区分が7まで行ってないから、とかそんなんじゃねぇし(震え声)