第41話 真夜中のお茶会 解説

 ティアナにするかアトレイアにするか、非常に悩みましたが、話の展開的にティアナと個人的に知り合う機会がなかったために、アトレイアが残ることになりました。

 
◇仮面の騎士
 どうしようか考えた末に、レインはサイフォスを知らないことになりました。
 ゼネテスと知り合ったのがティラの娘退治だったので、サイフォスじゃなくてゼネテスが出てきちゃったんでしょうね。ゲームではゼネテスが出てきたときの、お前じゃない感がものすごい。

 アーギルシャイアとつるんでるというか、完全な下僕(性的な意味でも)ですけどね、あの人。公式で下僕ですからね。すごい話だ……。

<追記>ゼネテスとの出会いの話を短編にしています。→剣狼の憂鬱

◇空中庭園の君
 背が高くて、広い背中がたくましくて、貴族にない奔放さがあって、女性に優しい……さて、誰のことやら。

 ティアナはエリス王妃が生活している後宮ではなく、別の離宮で暮らしていることにしました。いつかの誕生日にティアナがセルモノー王に、「後宮で生活するのは嫌だ。離宮が欲しい」と頼んで作ってもらった、とかそんな感じ。
 セルモノーはエリスに「そんなに甘やかして!」みたいに思って欲しかったのかもしれない。でも、エリスは口をつぐんでしまった→ギクシャク→さらにティアナすねる、みたいなのを想像してます。

◇ディンガル帝国の徴兵制
 15歳~20歳の男子を対象に、通常約2年間の徴兵があります。まぁ、ものっすごい基礎的なことを教わる、って感じで実際に戦場に立つことは平時ではまずないです。戦時下ではちょっとわからないですけど。

 ディンガル軍の号令は軍鼓(太鼓)の鳴らし方で変わります。たとえば、連打されているときは前進とか。
 徴兵された連中は、そういう基本的な号令を教えてもらったり、戦い方の訓練をされたり、上官命令を徹底することを叩き込まれたり、そんな程度です。

 徴兵制を終えた人間は、そのまま軍に残るやつもいる(試験はあるが)し、故郷に戻るやつもいます。戻ったやつはいざというとき招集されますが、装備(ブレストプレートとソード。補強は自前でやるなら自由)は支給されます。
 また、戦功にもよりますが「戦場に出ました」という記録が残れば、年金が出ます(戦場に出てないやつには出ません)。女房子供のためにせめて散るなら戦場で、と思うやつも多かろうと思われる。

 女性には徴兵制はありませんが、志願兵として訓練を受ける門戸は開かれています。男に比べて多少金がかかるけど。
 女性はどっちかというと、魔道アカデミーから軍へ入るほうが多いのかもしれない。

 ……という私の妄想。

<追記>
 完全な余談になりますが、実は徴兵制ってあんまりいい制度ではないんです。志願兵のほうが士気が高くて強いんですって。
 じゃあ、何で私の妄想の中のディンガルが徴兵制を採用してるのかっていうと、単純に戦争が多いからです。

◇ロストール軍の体制
 一方、ロストールには徴兵制がありません。兵士は全員、貴族の領内にいる男たちです。領主が指揮官(大将)となり、将官士官を務めるのは領主の身内です。あるいは、豪農とかそんな連中。

 ロストール軍、と呼ばれていますが、実際には「エリエナイ公軍」「ルブルグ伯軍」とかそういうちっさい貴族の私軍が集まって、王の命令の元でそれぞれ戦うって感じで、ロストール軍としての統一された号令なんかはありません。

 ゲーム中ではロストール軍は統一された白い甲冑を着けていますが、私の設定ではロストール軍に統一された甲冑や装備はなく、兵士は基本的に自前で装備をそろえなければなりません。
 きちんとした領主なら、自分の軍の装備を整え、平時から錬兵したりするでしょうが、まぁ、ロストールの大方の貴族は腐りきってるのでやってません。

 貧乏な小作人の中には、「戦争が始まるぞー」と言われると、借金して装備を整えなければならないやつもいるので、ロストール農民にとって戦争は本当に地獄だと思います。
 年貢も増えるしね。

◇背の高い女
 背の高い女は嫌いじゃない。
 エリス様は174cm。ほかのキャラの身長を考えてみても、背の高い女ですよね。

 ここまで来るともうお分かりでしょうが、ロストール組は常にレイン(ロクサーヌ)を透かしてほかの誰かを見るように意識して書いていました。
 アトレイアは特にありませんが、ティアナはゼネテスを、ゼネテスはエリスを、そしてレムオンは自分自身を。

<追記>
 アトレイアがレインに誰かを透かして見ることがなかったのは、出会い方が特殊だったということもありますが、もともと独りで生きていたので他人に誰かを投影するということができないんじゃないかと思いました。目も見えなかったし。

 あと、投影する誰かがいないっていうのも大きいですね。

◇新月じゃない
 この時点では新月じゃないことにしたんですけど、あれ、新月なんですかね。
 新月が近づくと、バイオリズムのせいでダルケニスの力が強くなる、とか。そんな感じなんですかねぇ。完全に新月だと、ダルケニスとして覚醒しちゃうような気がするんですが、それは……。

 それにしても、何でエリスがダルケニスの力を知ってたんだろうか。うーむ、ひょっとしてレムオンにはそういう噂があって、実際に見て確信を持った、ということなんだろうか。
 あるいは、前エリエナイ公の女癖の悪さを知っていて、カミラの存在も知っていたのかもしれない。いや、でも、カミラのことを知っていたら、それでレムオンを追い込んでいたような気もする。ボルボラの手紙なんかあてにしなくてもすぐにわかるし。

 これ以前では、エリスも種族差別を武器にするつもりはなかったのかも。戦争が起きて、エリスもなりふり構っていられなくなってしまったのか。
 女ならではの強さというか弱さというか、エリスにはそういうものを持っていて欲しい、と個人的には思います。

◇闇の王女が決定しました
 ゲームではアトレイアの心の闇イベントをこなしてから、空中庭園イベントで闇の王女が決定したはずですが、アトレイアの心の闇イベントを入れる場所がなくて、カットになりました。
 ちゃんと話の展開は考えてたんだけど、スケジュール的に全ボツ。とほほでござるよ。

 ティアナは主人公とこなすはずのイベントを一切やってないので、まるで成長していない状態です。一方、アトレイアは自分で歩くことを覚えて、ちょっと成長した状態なので、ティアナをかばったり、レインを気遣ったりできるようになりました。

 レインたちがタルテュバを相手にしている間に、ティアナはシャリにそそのかされていました。
 アトレイアはさすが本物の王女様、毅然としていて美しい。それに引き換え、偽者の君はどうだい? みたいなね。
 お の れ 、 シ ャ リ !