第37話 翔王 解説

 いっつもくだらない与太話ばかりのこの解説スペースですが、今回は解説がちゃんと仕事してます。
 ここがちゃんと機能してたらいかんのですがね……。

 
◇エアが生まれて……
 何か「エアが生まれて800年」というセリフがあったような気がして、自分のメモとか他サイト様のセリフ集とか調べたんですけど、そんなセリフは一言もありませんでした。
 エステルが「ラドラスを守り続けて800年」的なことを言っていたので、それと勘違いしたのかもしれない。

 四巫女の始祖が8世紀の人だとあったので、今は13世紀だから単純に500年間だと思ってました。
 どこから数えて800年なんだろう。ラドラスができて800年ってことかな?

◇戦い方
 レインが盾になって無風の道を作りつつ、囮になって、ヴァンが風の術で空を飛ぶってことになったんですけど。
 女の子が相手だし、レインがエアを直接攻撃したほうがいいかな、とか色々悩みましたが、ゲイルだけだとレインが浮かない気がして、ヴァンになりました。
 スキップをかけると(ゲイルで)飛べるけど、スキップかけてる暇がなさそうだったし、ヴァンの出番がなくなるので。

 あと、レインが槍の穂先にスカーフを巻いたのは、これで風向きを見つつ進むためです。でも乱気流過ぎてほとんど意味がなかった。

 漫画などの創作物で、よく腹を殴って気絶とかさせてるけど、実際では相当強く殴らないとダメらしいですね。めっちゃ痛いらしい。

◇竜の座
 私、エアの神通力は、頭の中に光景として浮かんでくる、みたいな見え方だと思ってました。どうやら、あの神殿の床にある水晶で見てるらしいですね。あれ、エアに会いに来たときに、まっすぐ進めないからすごく邪魔です。

 私、水晶球が埋まってるとは思わなくて、穴が開いてるんだと思ってこういうことになってしまいました。

◇竜王の翼
 翔王の言う「逃れられなかった竜王の翼」って何でしょうかね。海王も竜王も、翔王については何にも言ってくれないから、この「竜王の翼」が何を示すのかよくわからない。

 わからないので、三聖竜は魂はそれぞれ別に持ってるんだけど、命は一つのものを共有していて、魂をどうにかしないと残りの聖竜が死んだやつを復活させちゃう、ってことにしてあります。
 普通、竜を殺した場合、肉体が残るけど、無限のソウルとかにやられると魂ごと昇天しちゃうとかそんな感じ。

◇エアと翔王
 ゲーム中では普通に彼、と呼ばれている竜たちですが、作中では性別はない体で書いています。でも「アーバインセン」は男性名のような気がするぜ。ま、いっか。

 翔王が示したかったものは、竜と同じく世界を支える装置であるはずのエアも、普通の人間と同じように生きて死ねることでした。先のわからない未来に怯え、予見の力で見えたものを未来のすべてだと思う必要はないのだ、というようなことです。
 レインに喋っちゃうと、レインは翔王を倒さずに別の道を模索するので、翔王はレインを煽ったのでした。

<追記>煽りの前のセリフはレインではなくエアに対して言っています。

 エアは自分が世界を支える装置だと自覚していて、何も知らないエステルが、自分のようになってしまうのは可哀想だな、と思っていてレインに協力するつもりでした。
 ラドラスを脱出した後、レインに質問を投げかけたのは、レインが「何者でもないもの」かどうかを判断するためです。エアにはレインの答えがわかりませんでした。
 エアはレインの未来が見えませんが、彼女の性格上、翔王と話し合いを持つだろうと思っていました。が、翔王のほうはやる気満々で、エアはどちらも選ぶことができず、苦悩することになります。
 ラドラスでレインを殺さなかったのは、正直、彼女が迷っていたからです。
 結果的に、レインの道を阻みましたが、常に先が見えていたエアにとっては初めての迷いだったのでしょう。
 見えることに慣れすぎていて、見えないものを想定して回避する、という能力が、エアはいまいち欠けてるんじゃないかと思いました。

 神殿前でエアが言った「ティラの封印云々」の理由は嘘っぱちです。正直、エアもどうでもいい。竜王の手前、あんな理由を持ち出しましたが、実際は翔王の延命一択でした。

 ……すいません、この話は(後でも書いていますが)本当に難産な話で、上手く書けた気がいたしません。こうやって解説を読まないと理解できないってのは、小説としては下の下の最低だと思います。
 でも、これを決定稿にしたのは、私の力ではこれ以上上手く書けそうになかったからです。
 本当に申し訳ないです。精進いたします。

◇難産
 この話は第一稿から何回も何回も書いては消し、書いては消して書きあがった話でした。最終的に、全部書き終わってからまた書き直したので、ラスト付近でレインができるようになったことができない状態で戦闘シーンを書くのは骨が折れました。
 ちなみに、書きあがったのはアップする直前でした。

 レインにどっかで(第三者視点から見て)悪役の立場に立って欲しかったんですけど、なかなか難しいですね。

 まぁ、でもティラを復活させようとしている時点で、レインは悪役といえば悪役のような気がする。
 悪いものが出てくるかもしれないけど、友達が大事だから復活させちゃうぜ、みたいなスタンス。こう書くとこの子の頭の悪さが如実に出ますね。お前の無知で世界がやばい。

 何が正義で何が悪かなんて、ようわかりませんわ。現実にあるのは正義と悪ではなくて、意地と意地のぶつかりあいみたいなもんですもんねぇ。

◇エアの気持ち<追記>
 うーん、相変わらずこのイベント厳しいですね。

 第32話でエアのセリフをちょっと足して、彼女が見えないながらにもがいている感じを出したかったのですが、やっぱりちょっと足らないなーと感じます。時間的にも描写量的にも。
 でも、これ以上、レイン視点では見えないですしね。2時間サスペンスの犯人みたいに、いきなり全部話し始めるわけにもいかないし、困ったもんです。

 エアが前に「精霊神に仕える巫女だから精霊神の傍に置いておけば?」と言ったのは、当然本心ではありません。実際、彼女は精霊神に仕えるというよりは、精霊神の封印を守る立場にいるようです。

 フレアのときにも書きましたが、エンサイの記述を見る限り、巫女が生まれた当初は彼女たちは精霊神に仕え彼らの願いを聞き届ける代わりに力を貸してもらっていたようです。
 しかし、時代が下るにつれ、本来の意義は失われ、巫女は精霊神の封印を守る立場になりました。ひょっとしたら、四巫女それぞれに思惑があったのかもしれない。(神聖王国に攻め込まれた魔道王国でのゴタゴタでも、四巫女は仲違いをしている)

 エアは三聖竜とともに世界を支える柱になりましたが、翔王と絆を深めるうちに彼を親のように慕うようになりました。
 翔王は親鳥が雛に飛び方を教えるように、エアに道を示して死ぬことを望み、そのためにレインを利用しました。

 エアと翔王がどこまで知っていたのかというと、ほとんど何も知りません。レインが介入すると予言のビジョンが乱れるし、そもそも聖竜に予言の力はないと思っています。

翔王「エアが見えないということは、あいつは無限のソウルだな。よし、利用しよう」
エア「やめて!」

 みたいな、そんなレベルです。