〈あらすじ〉
レイン「今日は父の日なので、プレゼントです」
ネメア「……」
レイン「あれ、ネメアさん? ……し、死んでる!」
ネメアさんを容赦なくキュン死にさせていく。幸せ殺しだ!
◇大事なのは間合い……
レインはネメアに遠慮してるっていうか、まぁ、遠慮はしてますけど、これはもうしょうがないですよね。
ネメアはレインに何かしてやりたいんだけども、何をしていいか思いつかない人なのでレインに言ってほしかったりする。でもレインはそういうのわかってて、「してほしいこと言うと全部飲んじゃうんだろうな」と思ってて、どこまで踏み込んでいいか距離を測りあぐねている部分があります。
いろいろ忙しい人だし、これまで頑張ってきた人だし、個人的な事情で引っ張り回したらいかんよなぁー、みたいな。でもネメアはそれが気を使われてるみたいで、すごく嫌。もっと体当たりで飛び込んできてほしい。
でもレインとネメアの関係は圧倒的にレインのネメアに対する好意の上に成り立っているので、ネメアから「嫌」って言えないっていうね。レインが踏み込んできてくれるまで、腕を広げて待っているしかありません。
しかし、この人は待ちの戦法が嫌いであるジレンマ。
それでも、レインは他の人に比べりゃだいぶ遠慮してないんですけど。平気で会いに行くし、言いたいことは言ってるし。ま、ネメアさんは贅沢言いなさんな、ってことですな。
◇エルフだらけ
ネメアさんがレインの荷物を持っているのは、女性に荷物を持たせちゃいけないってそういうあれもあるんですけど、どっちかというと今まで一緒に旅をするのがエルフだらけだったので、荷物を持つのは自分の役目だと思ってる節があるといい。
それで、そういうことをさらっと嫌みなくやっちゃうもんだから、一緒にいたオイフェがトゥンク……ってなってると非常に私得です。
なお、その後そういうのがばれて、ケリュネイアの説教部屋に行っているとさらに私得ですね。何でケリュネイアに怒られたのか、全く理解できてなかったらいい。
◇しめ縄的な
「こっから先は神様の場所だから、敬おうね。入っちゃだめだよ」みたいな考え方って、神道臭い考え方だと思うんですけど何か、そういうことにしてしまいました。
しめ縄から向こうは神様の世界だから、人間は入っちゃいけないんだと。
科学的に考えると、そこから先は危険地帯で入ると無事に帰ってこれない(怪我したり、死んだり。これが神隠しだろう)から、神様の住処ってことにしたんだろうな、とは思う。
まぁ、そういうわけで、しめ縄とかされてる場所を、管理者の許可なく入っていっちゃうのはやめましょうね。
◇バイアシオン酒事情
勝手なイメージですが、バイアシオンは北部が蒸留酒、南部が果実酒のイメージがあります。酒の種類に関してはあまり詳しくありませんが、私の中では北部はイモや麦を原料にした蒸留酒をよく作っている設定になっています。
……焼酎じゃんw
ち、違うから! アクアビット、スピリタス、ウイスキーとか、その辺のイメージだから!
作中で出てきたのはウイスキーのつもりで書いてました。本当にウイスキー好きな人はストレートなんでしょうけど、私がオンザロック好きなんで。
南部はワインが主流。ワインがあるならブランデーも作れると思うんだけど、何かそういうものを南部で作ってるイメージがない。何でしょうね。
ブランデーもあるとは思います。
アンギルダンは基本的にアルコールなら何でもいいけど、ブランデーが好き。ネメアはウイスキー、宰相はワイン、ゼネテスはジンやラム、デルガドはビール、が好きなイメージがあります。レムオンは飲むとしたらワインだろうけど、あんまり酒を好んでないようなイメージがあります。潔癖な感じがあるからかもしれませんね。
◇恥ずか死
父の日の話をするとき、レインが急に挙動不審になっているのは、突然恥ずかしくなったからです。
レインoO(調子に乗って星見酒とかやったけど、冷静になったらすごい恥ずかしい!)
なぜ、そこで冷静になったし。
それにしても、星見酒なんてロマンチックな。なお、ネメアさんは星見酒なんてロマンチシズムは理解できない男なので、相手がレインじゃなかったらしら~っとしてたらいいなと思います。
娘が「一緒に星を見ながら飲もう」と言ってるから付き合ってるだけで、ほかの人なら「何が楽しいんだ」って首かしげてるといい。
風流なんて解せない男、ネメアである。
◇ボツになった話
実はボツになった部分にアキュリュースの親子が出てきてました。父の日に何を贈るか見当もつかないレインが、イークレムンとアンギルダンに話を聞く、という内容。
ただ、全体を見たときに助長になるので、ばっさりカットになりました。
アンギルダンがレインにしたアドバイスは「酒を贈ること」です。高くなくていいから、それなりに美味い酒を贈って、酌でもして一緒に飲んでやれ、ということでした。
一応、年齢的に初任給でお父さんに何かプレゼントする、みたいなイメージです。レインの初任給は生活費に消えてるけど。現実で考えると、初任給であまり高い酒おごられてもお父さん困惑すると思うので、まぁ、こんなもんじゃないかなと思います。
ネメアさんは何を贈っても喜んでくれると思いますけどね。それこそ、そこらへんに生えてる花を摘んで「父の日でーす」って贈っても喜ぶでしょう。
ちなみに、イークレムンがアンギルダンに贈ったのは髭の手入れをするカミソリ等一式。ちゃんとドワーフの職人に作らせたものを用意していました。
◇酒と涙と父と娘
ネメアさんを泣かせたい……その一心で書きました。
ネメア「やめてくれ。こういう話は私に効く。やめてくれ」
ネメアさんは涙を流すほどじゃなかったけど、かなりうるっと来てて、レインに気付かれたら酒のせいにしようと思ってました。
私の話だとネメアはウルグが落ち着くまであらゆるものを犠牲にして戦ってきて、レインはその犠牲の最たるものになってしまいました。千尋の谷底に落ちたレインが自分で這い上がってきて、追いついてきて、「犠牲なんかではありませんよ」っつってこうやって父親扱いなんかされた日には、感動なんてもんじゃない。
特に、ネメアとレインの関係は、そのままバルザーとネメアに置き換えることができます。ネメアはバルザーに息子として何かしようなんて一切思わないので、平気で歩み寄ってくるレインに、「お前の心の広さ何なの!? 無限なの!? あ、無限か(ソウル的な意味で)」ってなってるといいと思います。
レインの結婚式では「お父さんへ」っていう手紙をレインに朗読させよう。出だしの「お父さん」ですでに号泣してるといい。
◇父の日、悲喜こもごも
ネメアさんはあんまりそういう記念日とか覚えてられないたちなので、ケリュネイアに「今度の日曜は父の日だからね」って念を押されて思い出す形でやってました、一応。
ネメアさんは自分に贈り物のセンスがないから、そういうプレゼント的なものが苦手だったらいい。
レイン「そういうときは自分がもらって嬉しいものを贈るんですよ」
ネメア「……私が嬉しいものは、お前の幸福と健康だが」
レイン「ひぎぃ! 親父の愛が重いィ!」
逐一、愛が重い。
ネメアさんは基本的に欲しいものがないので、プレゼントとか思いつかない。あと、サプライズとか意味が分からない。
猫屋敷のお父さんの方には、ケリュネイアが兄の名義で何か贈ってると思います。そうやってケリュネイアが甘やかすから、お兄さん日常生活力皆無なんやで……。
◇その後
二人で猫屋敷に帰ってきて、レインはさっさと寝ちゃって、ネメアさんはオルファウスさんと飲んでるといいです。
ネメア「娘っていいなー」
オル「……私は息子も可愛いですけどね」
ネメア「いやー、やっぱり娘だな」
オル「あなたも私に何かせぇ言うとるんじゃ」
説教ですわ。