レインが容赦なくネメアさんを追い詰めていく話。
レイン「なんでや! ちゃんと逃げ道作ったやんけ!」
◇特別かわいそうな子と特別な子
話の中でも出ていますが、オズワルドは戦から逃げてきた人が開拓の仕事を求めてできた村でもあるので、両親そろっていない子供も結構います。小さな村だから、そもそもの子供の数が少ないんですが。
村の中で結婚した人とか、家族で逃げてきた人とか、そういう人は両親そろってますね。
ま、こういう環境なので、レインも自覚がありますが、父親がいなかった(しかも母親とは血がつながっていなかった)自分が特別にかわいそうな子だとは思いません。両親そろってても不幸な子はおるしね、世知辛い世の中や……。
もちろん、ネメアもそれはわかっているのです。ネメア自身が似たような境遇ですから、『特別かわいそうな子』ではないということはわかっているのです。戦の中で親を失った子供がいることなんて百も承知です。
でも、ネメアにとってはレインは『特別な子』なので、そういう子たちと一緒には考えられないのです。
この普段人間離れしているネメアの人間らしさがダダ漏れになるという話は、獅子親子を書いていてとても楽しい話のひとつです。
◇\デェエエエエエン!!/
森の奥からこんな父ちゃん帰ってきたら、森の中で何が起こっているのか怖くてしかたないんですが……。
オズワルドの主幹産業は林業なので、村の父ちゃんたちは朝、森に出かけて木を切って、夕暮れ前に村に帰ってきます。
子供たちはそれがわかっているので、村の入り口で遊ぶ名目で迎えに行ってるんですね。親が村の中で働いてる子もいるんですけど、みんなで遊びたいので、結局村の入り口に集まっちゃう感じです。
◇通い皇帝
何にも考えてなかったけど、ネメアだし、まぁいいか。
警護上の問題とかあるから、現実的に考えるとありえないんですが、この人相手に警護がいるかね、という別の問題が浮上してくるので。
猫屋敷にいる連中がみんな強いし、そもそも普通の人は猫屋敷にたどり着けないし。魔人の血のせいで毒も効かないし、基本的に気を抜いている時間がないから暗殺もしにくいし。
どないせぇ言うねん。
まぁ、それはおいといて、ネメアさんはレインの思い出話を聞いて、迎えに行ってあげたかったなぁ、って思ってりゃいいと思います。夕日の中を手をつないで、小さい娘が楽しそうに話す今日の出来事を一つひとつ聞いてやりたかった、と。
そういう後悔を持ちながら、決して誰にも見せず語らず生きていくのが、ネメアの優しさであり、強さであり、人間らしさだと思いますね。
ネメアがそういうものを捨ててまで守った世界なので、ここのバイアシオンの人たちは、みんな精一杯生きてほしいなーと思います。