ハロウィンのお話だから、仮装してはしゃいだり、CP同士が性的に悪戯したりされたりする話だと思った人、正直に申し出なさい。
◇トリックオアトリート
そんなサービス(仮装、イベントにかこつけたCP同士のちちくりあい)うちにはないよ。
タイトルになっている「サムハイン」は古代ケルトの死の神の名前(祭りの名前のほうが先にあるとか何とか)で、ハロウィンの語源にもなっています。サムハインは英語読みで、古代ゲール語(?)での発音はサオウィン(と思う、たぶん)のようです。
古代ケルトの世界観では、10月31日が大晦日で夏が終わり、11月1日から冬が始まって新しい年になるとされていたみたいですね。で、10月31日に神聖なかがり火を焚くんですって。冬の間は冥界の門が開いて死者が帰ってくるんですけど、悪い妖精なんかも家に入ってくるため、1年の初めにその火をかまどに入れて家を守ったお祭りのようです。
というばんやりした知識から、ランタン祭りを捏造しました。しかし、書いているのが純日本人なため、どう考えてもお盆の迎え火です。本当にありがとうございました。
◇死神の見せた幻
デスの1ターン目ってデルージョンが多いんですよね。正直、ジルオールの「幻覚」っていう状態異常はほとんど実害ないんですけど、何で1ターン目にほぼ確定でそんなもん撃ってくるんだろうなーと。
色々考えた結果、そういうことなんかなーということで、こういう話になりました。
デルージョンで発生する幻覚がどんなものなのかわからないのですが、エンサイでのデスの項目を読んでみると、「死神としてあがめられている地域もある」とあるのでモンスターとしてだけではなくあがめられるような側面があるんじゃないか、と。
死神っていうと「死」という人間にとって絶対的なものを司っているため嫌な印象がありますが、死者の魂が迷わないように導いてくれる慈悲深い神でもあるという「GS美神」での解説がとても印象的で、私の中で大きいのでそういう風に解釈してしまうのかもしれません。
デスのようなグリムリーパーと呼ばれる西洋の死神は、いわゆる「死と再生の神」であり、死者の魂を刈り取って最高神(死・冥府の神)のもとに連れていってくれる農夫と呼ばれています。
まぁ、そんなことで、いい幻を見ながら幸せの内に殺してくれるからデルージョン撃ってくるんかなー、と思いました。
◇魔法じゃ、魔法の仕業じゃ!
少女の述懐からすると、ラストバトルから1年程度しか経っていないのに、帝都の大通りに「背の高い建物」が建っているわけですが、魔法的な何やかんやでどうにかこうにかなったんだと思います。
というか、原作ゲーム内でもかなり建築スピードがすごいと思うんですが、どうなんですか。バロルの居城が廃城だったことを考えると、現在のエンシャント城は何なんでしょう。離宮ってこと?
城の建築条件なんか知りませんけど、普通、離宮を造るとしたら別の都市とかに(避暑用とか、越冬用とか)造るもんなんじゃないんですかね。何であんな近場に……?
私はバロルの動乱終結が15~16年前だと思っていたので、廃城がダメになったから新しく築城したんだろうと思ってました。それでも15年程度で城を建てるのは早い気がしますが。
でも、バロルの動乱って公式では5年前でしょう? 大型建築機材もないこの世界観で、5年であんなデカい石の城って造れるもんなんだろうか。
ということで、やっぱり魔法的な何やかんやでどうにかこうにかしたんだろうと思います。
◇戦闘シーンが
入ると思っていたが、別にそんなことはなかった。迷子を抱えて大立ち回りはさすがにちょっと。
ゲームでは状態異常を食らってもだいたい1ターン程度で自然回復しちゃうんですが、小説内ではレインの体質的に状態異常にかかりにくかったり、治りやすかったりしています。大人でも魔力が抜け切るのに数日かかるデスのデルージョンにかかっても、レインが一瞬で立ち直っているのはそのせいです。
迷子の子の口を塞いでいた布には、七色の軟膏を塗っています。そのおかげで迷子が正気に戻った、と。まぁ、その前から若干正気を取り戻していた感はありますが、多少はね。
何でインビジがばれちゃったのかは、深く考えてません。静かな場所だし、ひそひそ声でも聞こえちゃったんじゃないですかね。
ゲーム内ではインビジをかけると切れるまで無敵状態ですが、現実的に考えるとチート過ぎて「もうこれだけでいいんじゃないかな」ってなっちゃって緊張感ないので、だいぶ制約を設けています。
インビジで隠せるのは視覚情報だけで、音、におい、気配は基本的に消せないことになっています。「一回ばれると無意味」と言っているのは、気配でばれるみたいなことですね。また、インビジをかけた状態で何かにぶつかると、体を包んでいる水の膜が弾けて魔法が解けてしまうことになっています。
◇第一稿
この話、実はまったく第一稿の原型を留めてません。去年のクリスマスごろに書いた時点では、ランタン祭りの人ごみの中にエルファスの幻を見る、というありきたりというか、それだけの話でした。
何でこんな程度の話を「上げますね^^」と言えたのか……。
低レベル一人旅やら何やらやる間に、デスを狩りまくる機会があったため、「デスは1ターン目様子を見るか、デルージョンやなー。意外と狩りやすくて助かる」とぼんやり思い、それがこの話につながりました。
いやぁ、ネタを考えるのに、原作を改めてやるというのは大事ですね。
飛び出し位置にいるとスペルブロックを撃ってもダメージ受ける、とか本当、今更ですけど最近知りました。普段、飛び出し位置って使わないんで、今更感すごかった。「え!? 何でダメージ受ける?」ってなって、すごくびっくりしました。
これ、もっと早く知ってたら長編でも使えたのになー。
◇幻に見たものは
さて、デルージョンをかけられたレインは幻覚の中に何を見たのでしょうか。そして、なぜ少女の悲鳴で我に返り、彼女にわびたのでしょうか。言わずともわかりますね?
え、わからないですって? HAHAHA、ジェニファー、そんなときは本編沿い長編小説「英雄の肖像―荒野を征くものたち―」を読むんだ!
誰がジェニファーや!
はい。……まぁ、何か、そんな感じです。