前に書きたいって言ってた鎧のあれ。
◇めでたしの向こう側
この話を書いてて、ジルオールって「めでたし」の向こう側から始まるんだなぁ、って何か改めて思いました。いわゆる魔王と勇者の物語って勇者が魔王を倒すために旅立って、魔王を倒してめでたしめでたしじゃないですか。でもジルオールの本編って、そこはもう終わっちゃってるんですよね。
百年前に魔王が倒された、とかなら割と見ますけど、直近(5~6年前?)で魔王が倒されてそこから本編スタートってあんまり見ないような気がします。(最近ではそうでもない?)
当たり前だけど、魔王を倒してあとはみんな仲良く平和に暮らしました、とはいかなくて、新たな脅威が起こったり平和になったりと紆余曲折しながら人の営みはつながっていくんだなぁって感慨深く思いました。
そうだよねぇ、魔王がいなくなったって、新たな問題が起こらないわけではないもんねぇ。天災しかり、戦争しかり。それをみんなでああでもないこうでもないと、やりあいながら生きていくもんだよねぇ、と思います。
◇若獅子の浮いた話
会いにいけるアイドル、ネメアさん。
ネメアさんがキャーキャー言われてるのはアイドル的なあれなんだけれども、ワンチャンあるんじゃねぇかって思う人もいるんじゃないかなって思いました。
でもネメアさんと結婚しても、苦労のし通しであんまり楽しくはないんじゃないかなって思う。
???「死んだやつもおるしな」
そうっすね。
この小説の中では、この頃のネメアさんはデカい失恋して二年目くらいですね。まぁ、そういう経緯もあるし、慣れない宮仕えで忙しくて結婚とかそういうのを考えてる時間がない頃でしょう。
ただ、ネメアさんが黄色い声援に応えてないのは忙しいとかじゃなくて、そういう発想がないからなんですけど。「キャー! ネメア様ー!」とか沿道からキャーキャー言われても、「おー、歓迎されてるなー」くらいにしか受け取らない。
ネメアさんは親しくない相手に恋愛感情や憧れを抱くっていうのが理解出来なさそう。アイドルファンの気持ちなんか、絶対理解できないだろうな、って思います。
???「絵の中のあなたに憧れて、結果死ぬ思いをしたやつもおるんですが」
そうっすね。
あと、私の小説内では、ネメアはこの時点ですでに自分に破壊神が宿るという運命を知っているので、他人の人生巻き込めないっていうのもあります。
◇エンシャント城建築
あんな近くに二つも城を作る理由がよくわからなかったので、政庁は元からあったけど、その奥にお堀と新エンシャント城(ゲーム中の政庁)を建築中ということにしました。あまり詳しくないのですが、こういう城って戦争以外だと避暑とかそういう目的で作られるイメージがあったので、城は旧エンシャント城(現廃城)しかなかったということにしています。
ところで、ずっと不思議だった中世規模の土木工事で城がどれくらいの期間で建築可能かって話。又聞きなのですが、ものすごく頑張ったら4ヶ月程度でできるものもあったようです。もちろん、城の規模にもよりますが、3000人程度を効率よく回してスピーディに建てると約4ヶ月のようです。
余裕を見て多めに見積もっても半年程度で建築は可能でしょう。
ただし、この4ヶ月という数字は10世紀の戦城で出た数字です。時代が進むと石造りで高い城壁を持った集中式城郭や、カタパルトに対抗できるようなカーテンウォール式城郭を持つ城が主流になってきます。これらの方式の城ではもっと時間がかかるようです。イギリスの有名なカーナーヴォン城は、建築に12年かかっているそうなので、中世の城塞都市規模ならやっぱりそのくらいかかるんですね。
エンシャント城は一部しか立ち入れないので、どれくらいの規模かわかりません。ですから、結局どれくらいの期間で建築可能かはわからないのですが、都市規模や城壁の様子からカーテンウォール式城郭のように思えます。だとすると、建築するのに1~2年では難しいのではないかなと考えます。
公式では旧エンシャント城が廃城になって5年でゲーム開始だと考えると、3~4年程度はかかっているかもしれません。そう考えると、ゲームのエンシャント城はそうとう最新式の建築ですね。
もちろん、政庁と城が同一のものでバロル帝時代から存在していたなら、この話は無意味になります。(エンシャントの町の城郭と城の城郭は形が違っていて、エンシャント城のほうが丸く厚みを出しやすい形になっているので、少なくともエンシャント城のほうが町の城郭より数世紀は新しいと思います。専門家じゃないから詳しくはわかりませんが)
小説では14年の猶予があるので、7年くらいかけてめっちゃ豪華な城を造ってるといいと思います。普通は首都機能を一時的によその都市に移したりするのでしょうが、ディンガルはほかの領地が出てこない(テラネとベルライン領は出てくるけど)ので政庁を間借りさせています。
◇闇の神器『焦燥の耳飾り』
というわけで、闇の神器が出てきました。
ビジュアルは相変わらず適当です。第一稿時点ではもっと可愛い感じのデザインでしたが、「男の人が付けてもおかしくないデザインにしないと変だよな」と思い直し、コンチョピアスっぽいイメージになりました。ユニセックスデザインとかそんなん知らん、わからん。
あと、相変わらず闇の神器はそれほど豪華な見た目はしてないってイメージで書いてます。
エリュマルクが闇落ちした理由は何だったのかなぁ、と考えたとき、本人の中に原因があったとしてもそれが表層化したのは、やっぱり焦燥の耳飾りを使用していたのが原因なんじゃないかと思います。
だって、普通に暮らしている多くの人は他人に嫉妬したり羨んだりしても、それを表層化させない理性があるじゃないですか。……たまに「お前、闇落ちしてんのか」っていうくらい他人に自分の負の感情をぶつけてくる人いますけど、そういうのは特殊なので置いといて。
その理性をぶっ壊して、「自分は悪くない。相手が全面的に悪いんだ!」って盲信させてしまうのが闇の力なのかと考えました。
焦燥の耳飾りの影響を受けたことで、エリュマルクのそういう負の感情が表面化しやすくなって、これからネメアが難事をクリアしたりネメアと比較されたりする中でそういう感情が徐々に染み出していくんじゃないかな、と。
この焦燥の耳飾り封印の段階では、「ネメアが無事に戻ってきますように」という気持ちが九割五分、「ひょっとしたらネメアが死ぬんじゃないか」という気持ちが五分。これが徐々に割合が変わっていき、最終的に「ネメアが死ねばいい」が十割になった結果自分が死んだっていう感じ。
◇勇者ネメアと不思議のダンジョン
どんな冒険ポイントだったんですかね、レオニックの迷宮。鳥汁ではあるんでしたっけ?
非常にざっくりした迷宮の描写になりましたが、本当はもっと罠とかモンスターとかちゃんと書きたかったです。字数の関係で戦闘シーンも結局入れられませんでした。
ちゃんと知恵を使って解く罠とか、間違って半分力ずくで解いちゃう罠とか、罠を使って怪物倒すとか、色々構想だけはありましたが、全部書こうとするとまた1万~2万字になってしまうので諦めました。あと1ヶ月あれば……。ツェー(・ε・` )
後からこっそり書き足しているかもしれません……。すいません。
それにしても「難事」にカウントされているのに、この数年後にエストにあっさり持ち出されるのにはさすがに同情を禁じ得ない。闇の神器がエストを呼び寄せでもしたんでしょうかね。
◇メガ=ディンガルの鎧
「黒鎧天使」とか中二が過ぎないですか、あんた。メガが男か女かわからないのですが、どちらにせよ「天使……(´・ω・`)」ってなりそう。
でも、バイアシオンでは天空神が最高神ってことは、天からの御使いは現代人がイメージするよりもっと恐ろしいものなのかもしれませんね。
エンサイには「(ネメアの鎧は)もしかしたら、メガ=ディンガルの時代から伝わったものかもしれない」とありますが、素直にディンガル帝国の宝として伝わっているメガの鎧ということにしました。
ランガスター家はもとは庶流のようなので、たぶんバロルあたりが本家からぶん取ったんでしょう。
ところで、ゲームでは普通にやりますが、こういう鎧の使い回しってできるもんなんですかね? こういうのって基本的にオーダーメイドのような気がするのですが。それとも、ある程度サイズの変更ができるんでしょうか。
わからなかったので、多少、打ち直しなどの調整は必要ですが、あとは鎧留めのベルトなどで調節可能ということにしています。
ネメアが領地をもらうことを固辞しているのは、いずれすべてが片付いたあと、自分はひとりの冒険者として旅に出るつもりでいるからです。まさか、あんな大騒動になるとは夢にも思わず。
◇エリュマルクのお仕事
私はエリュマルクは、まともだった頃には一応仕事はしてたんじゃないかなー、と思っています。
自分は何にも仕事してないのに「何でネメアばっかり支持されるんだ!!」って言われても、そらそうよとしか思えないので、ある程度はちゃんとしてないとね。
本人は精一杯やって、国のこと国民のこといっぱい考えて実行しているのに、ネメアばっかり褒められてたら「何でぃ! 何でぃ!」ってなっちゃうのもしかたないのかなと思っちゃいますね。
それにしても、私の書くネメアさんはなぜかこの叔父さんが大好きですね。何なんでしょう。自分でもよくわからない。
なお、エリュマルクが「民のために戦う」と言った、というのは私の妄想です。
◇余談
初めて人のお古をもらうって書いちゃったけど、若い頃は普通に古着とか着てると思った(どうでもいい)